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アラシデータ

思うがまま。

「嵐15年目の告白LIVE&DOCUMENT」感想

ハワイでは本当に5人で飲む機会に恵まれたんだなぁ、とファンとして有難い気持ち。
デビューから15年、この人たちが今立っている場所は本当にすごい場所なんだな。
けれどその立ち位置に奢らず焦らず、自分たちを俯瞰して地に足をつけている彼ら5人の貴重な姿が垣間見れた素敵な番組だった。
以下、自分の個人的な思いと感想です。多分見てきた時期によっても思うことは違うと思う。とにかくあくまでも、個人的なものです。

 



▼松本 潤 
潤くん。
熱くて、心の根底が優しい嵐の末っ子。
ちょっと人との関わり方が不器用で、でもそんな自分を悩む素直な一面があって。
だけど自分を曲げる弱さには逃げない、ストイックに真っすぐを貫く。
嵐の演出を一手に担って、メンバーを先導して新たな試みをどんどん取り入れていくとても探求心の深い人。

機材に関しても把握してるあたりに、潤くんの演出に対する熱を感じる。
ムービングステージも今やジャニーズのライブの定番になってるけど、潤くんの構想と、その時それを形にしてくれたスタッフの人がいてこそ。
これまで、ライブの演出に関してスタッフの人との衝突もあったろうし、軋轢が生まれたこともあったんじゃないだろうか。
それでもより良いものを作りたい潤くんの気持ちと、スタッフの気持ちが折り合うところまで詰めることは怠らない。
だから今日の嵐のLIVEというものが出来上がってるんだろうな。
あくまでもハワイは通過点。でも必ず寄るべき場所で、旅の途中みんなで楽しむことのできる場所。またここから飛び立っていく。
ヘリで潤くんが伝えたかったことってわかるようでわからなかったんだけど、そんな感じなんだろうか。
最近では潤くんはリハーサルでステージ上に立つことも少なくなってきて、年々形にしたいものを外から見ることが増えたね。
それってとても大変なことだと思う。だけど本人はそれをやるって決めた。それをやり通す覚悟も実力も持ってる。
だからこそ今ここで「コンサートの演出ってやりたいと思わない?」ってメンバーに聞いたのが驚いた。
潤くんの中では「俺はこれがいいと思ってる。けど観客が見たときにどう思うのかはわからない。」っていう気持ちから観客席からの視点を大事にしているのかなと思うし。
同じようにメンバーに対しても「俺はこれがいいと思ってる。けどメンバーがそれぞれやりたいことは違うのかもしれない」という不安はこれまでもずっと感じていたのかもしれない。
そう考えると、アラフェスで各メンバーの演出コーナーがあったのは、単純に新たな試みという点の他にも、潤くん自身がメンバーのやりたい方向性を知ることや、新たな指標を見つけるのに必要だったのかな。
けど、メンバーがどう思っているかについては翔くんが言ったことが全てだと思う。
それこそ嵐がブレイクする前やもっと早い段階でこの話になっていれば、色々なパートを分担する形になっていた可能性もある。
だけど自分個人としては今の嵐の形が正解だろうと思うし、たたき台を、ある意味「壊され」てもそれについていくメンバーなら潤くんが今更不安に感じることはないだろうと思う。
潤くんの演出ってメンバーからの信頼の元に出来上がっている、とも言えるのかもしれない。
一番傍で、潤くんの頑張りを見て、それを信頼して全て任せて、潤くんから求められたことに全力で答えるメンバーがいる。
それでいいんだろうな、と思う。
そういう意味ではつい去年に衝突してたって聞いた時は驚いたけど、でもこれって普通にあり得る事。
ただやっぱりこれも、大野さんのソロコーナーに関してのことで演出というよりは尺の話だった。
ここで衝突しきらないのが嵐だな。



▼相葉 雅紀
相葉さん。
明るくて、無邪気な嵐イチのアイドル。
心の深くが見えず、何年たってもパブリックイメージを壊しきらない、私生活が謎。
作られたほどの壁は感じないけど、ふとした時に踏み込めない言葉や表情を見せてくれて、いっそそれも可愛い。
強さも弱さも見えにくい、だけど様々なことへの愛だけは感じさせて、愛されることが上手な人。

気胸の時の相葉さんの心細さとか悔しさは想像する事しかできない。
けれど、ぽつん、と一人取り残されたような気分になったんだろうなと思う。
ずっと登ってきた階段が崩れそうになって、でも必死で手を伸ばすほどそこに固執していいのかわからなかった部分があるんだろうか。
病気の時の話で、そこまでの認識がなかったと言った翔さんと潤くん。
だけど、ここで二宮さんは喋ってなくて。いつもなら相葉さんの事となれば喋る彼が驚くほど寡黙で。
分かってたのかな。少なくとも、翔さんと潤くんよりは、分かっていたのかな。と考えるのはにのあい好きの邪推かもしれない。
けれど、その時も今もやっぱり「相葉雅紀」への距離が一番近いのは二宮さんかなと思っている身としてはそう考えてしまう。
「ずっと一緒にいますね。本当にずっと。あなたは僕らにまで気をつかう人だから、時々心配になります。」「辛いときは必ず言ってください。迷惑がかかるとか思うのはわかるんだけど、みんなも心配するし後になってからじゃだめだから。~相葉ちゃんが言わないなら俺が先に言います(笑)」「いやぁやっぱりそのウチのね、相葉ちゃんていうのがね、よく病気になりやすかったからホントに自分もそれでさなんか心配する面もあったから、やっぱり人一倍迷惑かけてるって思ってるけどそんなことなくてね。それが嵐だから。」「お前、だから、我慢しすぎなんだよ!」
…と、今までこれだけたくさんの言葉を伝えてきた二宮さんなら分かってたんじゃないかな、ってそう思う。
復帰後のハワイで4人が踊ってるのを1人だけ見ている時の相葉さんの気持ちを考えると、同じ思いを抱けてはいないだろうけど、すごく苦しい。
だから相葉さんのハワイのステージでのあいさつを見れて、思わず泣いてしまった。
良かったね、という気持ちと、ありがとう、の気持ちと色々なものが混ざって泣いてしまった。
この人はファンが見たい「相葉雅紀」を見せてくれる人だと思うけど、見せてくれる相葉さんも、見せてくれない相葉さんも、どっちの相葉さんも本当の相葉さんだと思う。
彼はそれをわざわざ使い分けるような人でもないだろうし、ただ目の前にいる相葉さんを信じてますよ。



▼櫻井 翔
翔くん。
勤勉かつ実直、頭が良い。
だけど遊び心も自分を楽しませることも忘れない、それを他者に還元することも忘れない。
ブレーンでありながらも、表立ってそれを振りかざさない、自分の立ち位置に甘えない。
嵐のパブリックイメージを強く象徴づけたのは実は彼なんだろうなぁと思わせる人。

本当のお祭りのように過ごせる配慮が翔くんの案だと聞いてちょっと驚いた。それは相葉さんのイメージだったかな。
潤くんの演出に対する熱とは違って、理論的に観客に対するおもてなしを考えてるのは翔くんなのかもしれない。
全く0からの人間関係を築くコミュニケーション能力の高さというか、大多数の人との関係性を組み立てるための近道を見つけるのは意外とこの人。
松本さんほど人と人との繋がりから人と繋がるとか、二宮さんみたいな、ある意味好き嫌いが分かれそうな取り入りかた(まぁあの人の場合はやる人を選ぶだろうが)とは違う。
これは、この人がいわゆる地元の友達を大事にしていたり、…というか立場が違ったらFacebookバンバン更新してそうな生活や交流を日々こなしている所にも理由がありそう。
20歳の頃の、「もつかな」っていう翔さんの不安は潤くんも共有していたはず。
だからこそあの頃、5人で集まって話したんだろう。ただここであまり深い話に入ってこないにのあいがやっぱり「らしい」。
二宮さんが入ってこない理由と、相葉さんが入ってこない理由はそれぞれ違うだろうけど。
その辺のにのあいとバンビズの差異は、バンビズの方は感じているのかどうかちょっと気になる。
辞めようとしていた翔さん。だけど実直な彼は、選ばれたからには全うしようと考えたと思う。
だけど上手くいかない現状に、焦りとは言わないまでも「俺は何をしてるんだろう」と立ち止って後ろを振り返るときもあっただろう。
けど、そこで折れなかった。その明晰な頭で今どうすべきかを考えた。そうして今日までにブレーンとしての位置を見つけていった。
「夢が覚めないように」「ほんのちょっとのことできっと零れ落ちちゃうから」「20年、30年も馬鹿笑いしてたい」という櫻井さんの言葉が、そのまま『今の嵐を愛してる』に聞こえる。



▼二宮 和也
二宮さん。
繊細で、複雑に見せたがる天邪鬼。
寂しがり屋の一人好きで、ポーカーフェイスに見せておきながら、意外と態度がわかりやすい。
素直になることを照れるかのように、のらりくらりと躱して言葉で煙に巻くけど、本当に大事なことは言葉にできる。
嵐と嵐のメンバーを愛していて一番のファンで、きっと4人の為なら自分の幸せ捨てれるとか半ば本気で言えちゃう人。

どうも腰のあたりが悪そうだっていうことは知っていたけれど。
裏でどういう風になっていたことがきちんと知れて、良かったのか悪かったのか。
多分二宮さんはこういう姿を見せることは、基本的には避けたかったはず。ただ、番組として山場になることも理解していたはず。
これがDVDの特典とかそういったメイキングなら二宮さんは撮らせていなかったというか、収録されるのを避けたんじゃないかなぁ。
「ハワイまで来て腰痛いから動けませんとか言われたらすごく嫌だもんね、金返せと思っちゃうし」という言葉からしても、ファンに「どうぞ、こうなってたんですよ」と提供したかったとは思えない。
だから複雑だけど、普段見れない姿を見れたことは嬉しいし、こういう時に裏でどういった会話がされてるかも知れてもっと嵐を好きになった、という部分はある。
潤くんに「ジャンプアップやめる?」と声をかけられ、一旦は大丈夫、と言ったけど「スライドでもいいよ?」と潤くんが提案して、更にそこに大野さんが畳みかけるように「スライドにしようよ」と加わったことで「いい?」と折れる二宮さん、という流れも嵐の空気感だな。
大野さんが出てくると途端に素直になってしまうのは、この場合タイミングもあっただろうけど二宮さんらしいなと思った。最終的には大野智という人に弱いんだろう。
二宮さんの返事を受けて「スライドアップ!キューは自分たちで出す!」とすぐスタッフに指示を飛ばす潤くんがこの上なくかっこよくて頼もしい。
また、下に戻ってくるなり「ニノどうしたの?」とスタッフに確認し、二宮さんと潤くんの会話をすぐ近くまで様子を見に来ている櫻井さんも、らしい。
そしてその場に全く姿が見えない相葉さん。それも、らしいな、と思う。
本番中の彼らに「大丈夫?いける?」という確認は必要ないんだろうな。聞くまでもないってことか。続けることは決まりきってて、あとは演出でそれを補助する。
その時に、スタッフとしてではなく同じステージ上に立つ仲間が演出を担っていることって大きいかもしれない。
二宮さんはこの映像を見て泣かれることは嫌がるような気がするんだけど、スライドアップで登場後、いつもと同じように完璧なダンスを見せてる姿に涙腺が刺激されて。
ライトが消えた瞬間思わず腰を押さえていたのに、スポットライトが当たったら何事もなかったかのように様子が一変して歌いだした瞬間はもう堪え切れなかった。
普段のらりくらりとして見える二宮さんの、確固たるプライドを感じた。
そして櫻井・松本で「今の状況を打破するには下剋上を起こすしかない」と言い出した時の、大野さんの言葉が今の二宮さんの仕事に対するスタンスを支えている、というのはさっきの大野さんに声をかけられて折れるところを見てると余計重いな。
いままでずっと、「わかった」とか肯定の言葉ばっかりを口にしてきた大野さんの「今目の前にあることを頑張れないやつが何を頑張れるんだ」という言葉。そこに現れる芯の強さ。大野さんをどうしても尊敬してしまってずっと慕ってしまうのはこういうところがあるのかな。
二宮さんの仕事に対するスタンスの根底を作った大野智という存在の大きさ。だから大好きで仕方ないんだな、大野さんのこと。尊敬を越して、道標に近いのかもしれない。



▼大野 智
大野さん。
柔らかい、癒される、純真。
ふわふわして見えるその内側に、折れない芯を持っていて、意外にも我が強い。
歌も踊りも演技もバラエティ的な対応も全て上手で、趣味もあって、なのにあの存在のフラットさ。
リーダーらしくないと自分では言うけど、間違いなく嵐の精神的柱として15年を支えてきた人。

本来時間や場所に縛られる人じゃないんだろう。海外を放浪したい、という恐らく明確なプランもなさそうな案もさることながら。
流れるまま、流されるままに生きていくことが気持ちいいと感じる人なのかもしれない。でもそれは芯がしっかりしているからだと思う。
ただ、2006年にそんなことを考えていたとは思わなかったし、それが落ち着いたのが10周年っていうのも意外過ぎて。
この時の二宮さんの表情が暗くて、言ってほしかったんじゃないかな。と思った。
でも大野さんからすれば今だからこそ言える事。15年を過ごして、10周年のお祭り騒ぎを終えて落ち着いた今だから言えたこと。
私生活が謎で、ミステリアスだと言われた時期もあったけど、その分ふわふわしたイメージも強くて。
そこまでの葛藤を秘めながら2006~2010年のいわゆる嵐が上り調子になっていく時期を過ごしていたのかと思うと、少し複雑かな。
いや、上り調子だからこそ立ち止まる時間が欲しかったんだろうか。
だけど、デビュー当時忙しさのあまり「逃げたい」と思った全てに後ろ向きな感情とは違うような気がする。
他の4人の事を思って「こんな気持ちならここにいないほうがいいかもしれない」と大野さんは思ったわけで。
これはデビュー当時の辞めたい理由とは全然違うと思う。
でも大野さんがいなければここまで嵐は大きくなってなかった。いや、相葉さん、櫻井さんも言っていたけど誰一人欠けても今の嵐はなかった。
踏みとどまってくれてありがたい。そしてこの気持ちを誰にも言わずにここまで秘めてきた大野さんはやっぱり深い。





ここ連日幸せな空気に包まれ過ぎて、いかに自分が嵐を好きなのか、どれだけ嵐が特別なのかを改めて強く感じた。
どういうとこが好きとかじゃなくて、あの5人が嵐で、嵐があの5人だから好きなんだな。



「ゆっくりでも 遠回りしても 止まらないように5人で歩いて行けたらうれしい」



自分も同感です。
おめでとう。ありがとう。これからもどうぞよろしく。